建設業界におけるDXの必要性と課題とは?ゼネコンの建設DXの取り組み

2021-08-26

  • 業界あれこれ

新しいデジタル技術が次々と登場する昨今、ビジネスの世界では「DX=デジタルトランスフォーメーション」の導入が加速しつつあります。建設業界も例外ではなく、大手ゼネコンを中心に建設DXの取り組みが進んでいます。

しかし、そもそもDXとは何か、DXで建設業界がどう変わるのか、よくわからない方も多いでしょう。

今回は、DXの概要を踏まえ、建設業界におけるDX化の必要性、DX化の具体的な取り組みについて解説していきます。

 

■建設業界における「DX」とは?

DXの概要、建設業界にDX化が求められる理由と課題について紹介します。

 

◇DXとは?

DXとは、デジタルトランスフォーメーションの略称です。

経済産業省のガイドラインの定義を引用すると、以下の通りです。

 

企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズをもとに、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること

 

出展:経済産業省|デジタルトランスフォーメーションを推進するための ガイドライン(DX推進ガイドライン) 

 

かみ砕いて説明すれば、DXとはAI(人工知能)や5G、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)などのデジタル技術を駆使することで、生活やビジネスが変容するという概念です。DXを「IT化」と解釈するケースが多いようですが、デジタル技術を「手段」としてビジネスモデルを変革させ、競争に勝てるようにすることがDXの真の目的です。

 

◇建設業界におけるDXの必要性と課題

新型コロナウイルスの影響により、ビジネスのオンライン化が加速しています。オンライン化を実施しないと生き残れない状況にあり、DXを通じてビジネスモデルのあり方を見直す必要に迫られています。

建設業界でもDX化は進んでおり、大手ゼネコンを中心にドローンやAR、VRなどの先進技術が取り入れられています。しかし、多重下請構造ゆえに中小や零細の建設会社が多く、電話や紙のアナログ的な作業がまだまだ多いのが実情です。クラウドによるペーパーレス化、リモートによる拘束時間の削減、3D設計など、DX化による生産性の向上は人手不足が続く建設業界の行く末に大きく関わっています。

なお、2025年にはIT人材不足や古い基幹システムによる経済損失は、最大12兆円にものぼるといわれています。建設業界も基幹システムの刷新が求められるため、段階的にシステムの変更が必要な状況です。

 

■建設DXで用いられる技術

建設DXで用いられる、デジタル技術の活用方法を見ていきましょう。

 

◇BIM/CIM

建設DXで代表的といえるデジタル技術は、BIM/CIM(ビム・シム)でしょう。

BIM/CIM(ビム・シム)とは、計画、調査、設計で3Dモデルを導入することで、情報共有や建設生産・管理システムの効率化、高度化を目的とするものです。さまざまな情報を一元化することで、業務の効率化や安全、品質の確保、環境性能の向上、コスト削減を達成できます。

国土交通省は2019年において、2025年度までにすべての公共工事でBIM/CIMの概念を活用する方針を示していました。5年程度でBIM/CIMを浸透させることは困難と見られていましたが、新型コロナウイルスの影響で2023年度に前倒しする意向を示しています。BIM/CIMの導入を後押しする形になり、さらなる建設DXが加速するでしょう。

 

◇ICT技術の活用

ドローンや建設機械の遠隔操作、ロボットなど、危険かつ人の手が必要な作業でICT技術による自動化が進んでいます。

危険な作業は建設現場につきものですが、新たな働き手が増えない要因の1つにもなっています。しかし、ICT技術の導入により、残業時間の削減、危険な作業の減少による安心感など、建設業界の働き方改革にも一役買うでしょう。

また、タブレット端末による書類の電子化やコミュニケーションツールの活用により、アナログ体質の脱却も図ることができます。

 

◇IoTやAIによる技術の継承

人手不足の課題を抱える建設業界は、ベテランの技術やノウハウを継承する必要性があります。しかし、熟練の技術を教え、習得するには膨大な時間がかかるのが実情です。

技術の継承において、DX化は重要な役目を果たします。IoTで収集・集積した現場の作業データをAIにより分析、解析することで、作業や技術の標準化や見える化が可能です。また、BIM/CIMにより、熟練技術者の状況判断を学ぶこともできます。

経験が浅い社員でも熟練者と同等の質を担保できるため、後継者不足に悩む業界にとって救世主といえるでしょう。

 

■大手ゼネコンが推進する建設DXの実例

大手ゼネコンはDX化に注力しており、各社でさまざまな取り組みを行なっています。

例えば、建設生産プロセスにおいて、作業の半分をロボット化、管理の半分を遠隔操作、プロセスを全デジタル化するのもその一つです。省人化が可能になることで、限られた人員で効率的な作業が実現するでしょう。

関係者同士の情報共有を円滑にするスマートBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)、ダム建設の建設機械をすべて自動化するなど、積極的にDX化を図るゼネコンもあるようです。

また、日常業務のデジタル化による手作業の効率化、遠隔支援やビル監視制御システムの開発、他業種との共同開発でヘルメットに装着するモニタリングシステムの開発など、各社はさまざまな建設DXに取り組んでいます。

ただし、建設DXを推進する一方で、専門的な人材は不足している状況にあります。建設業界の経験者で、建設DXに興味をもち学ぶ姿勢があれば、エンジニアに転身できる可能性も十分あるでしょう。

 

■まとめ

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術を駆使することでビジネスモデルを変革させ、競争に勝てるようにすることです。

建設業界もDX化が浸透しつつあり、大手ゼネコンを中心に新たな取り組みが行なわれています。BIM/CIM、ドローンやロボットなどのICT技術、AIを活用した技術の継承など、建設DXの技術は浸透しつつあります。

建設業界でDX化が進んだ企業での就業に興味がある方は、現キャリのキャリアアドバイザーにご相談ください。

ご希望のお仕事は見つかりましたか?

お仕事探しはキャリアアドバイザーに
ご相談下さい。

キャリアアドバイザーにご相談頂くと、ご希望の条件のお仕事を探したり、ご希望に沿うように直接交渉することも可能です。お一人おひとりにとって「こころから納得のいく転職」を実現するために、しっかりとサポートさせて頂きます!

一人で探すよりも、スピーディー、
且つ好条件なマッチングを実現します。

  • 全国対応!
    対面での個別相談
  • 条件に合わなくても、
    交渉はおまかせ!
  • エキスパートだから、ぴったりなお仕事を
    スピーディーに紹介!
アドバイザーに相談する
当サイトは株式会社コプロ・ホールディングスグループ(東証・名証一部)が運営する、建設業界に特化した転職求人サイトです。勤務地、職種、給与など、あなたの希望条件にマッチした求人検索が可能です。キャリアアドバイザーにご相談頂くと、転職のエキスパートがあなたのご希望に合う求人を紹介します。新着求人や建設業界の最新情報など、登録無料で情報をお届けします。