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建築設備士の年収は?主な就職先と求人例、資格のメリットを紹介

更新:2022-05-17

建築設備士の年収は?主な就職先と求人例、資格のメリットを紹介

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建設業界にはさまざまな仕事・資格が存在します。知名度があまり高くない資格として、建築士に助言をする立場の建築設備士というものがあります。この資格はあまり需要がないと思われがちですが、建築技術の向上にともない、欠かせない仕事になりうるのです。

今回は、建築設備士の概要を踏まえ、具体的な仕事内容、年収の目安、建築設備士になるメリットについて解説していきます。

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■建築設備士資格の基礎知識と仕事内容

建築設備士資格の概要と、仕事内容について見ていきましょう。

◇建築設備士とは?

建築設備士とは、高度化・複雑化する建築設備の設計と工事監理に関し、建築士に適切な助言をする資格です。建築設備は、空調や電気、給排水、さまざまな配管などが挙げられます。建築設計士はこれらの建築設備だけでなく、建築設計の知識も身につけておく必要があります。

建築設備士になるには、学科試験、設計製図試験を問う国家試験に合格する必要があります。建築設備士の受験資格は、大学や高校、専門学校などで建築、機械、電気に関する課程を卒業、1級建築士などの資格取得者、建築設備に関する実務経験などが挙げられます。学歴、1級建築士などの資格、建築設備に関する実務経験が別途必要です。

学歴と建築設備に関する実務経験などの要件を満たす必要があるため、建設や設備、設計、ビルメンテナンスなどで働く方が受験するケースが多いといわれています。

◇建築設備士の仕事内容

建築設備士の仕事は、建築士側が助言を求めたときに回答するほかに、工事監理業務、建築設備の設計などを行ないます。建築設備士から建築設備や工事管理で助言を受けた場合、建築士は建築確認申請書などにその内容を明記する必要があります。 

建築設備士が建築設計に直接携わることはありませんが、設計図書や工事監理報告書に名前が明記されます。建築士よりも高い地位に就けるため、設計業界から仕事の幅を広げたい方に向いているといえるでしょう。

また、建築士に助言する内容は、電気や給排水、空調設備などの設備設計が中心です。 設計内容や図面設計などの打ち合わせ、 工事現場で設計内容が反映されているかを確認するのも建築設備士の仕事です。

 

■建築設備士の年収の目安と求人例

建築設備士の就職先と年収、建築設備士の資格が活かせる求人について見ていきましょう。

◇建築設備士の年収の目安

 建築設備士の平均年収は、500万円~800万円程度といわれています。年収の額に幅があるのは、企業の規模の影響です。大手企業は年収が高い一方、2次下請けなどを受注する中小企業は年収が低くなります。

ただし、施工管理技士や建築士など、建設や設計に関する資格をさらに取得すると、年収アップにつながります。

◇建築設備士のおもな就職先

建築設備士が活躍できる就職先は、建設会社や設計事務所、不動産会社、設備のメーカーや販売会社などが挙げられます。

ビルやマンションなどの大規模な建物には、建築設備士の存在が欠かせません。それに加えて、省エネ法にともなう省エネ基準適合義務が新築の建築物に適用されるため、建築設備士のニーズが高まっていくと考えられます。

建築設備に限らず、建設業界は慢性的な人手不足が続いている状況です。建築設備士は一定の実務経験がないと取得できないため、即戦力として転職しやすくなります。

◇建築設備士の求人例

建築設備士の資格を活かして働ける、さまざまな職種の求人と仕事内容を紹介します。

・ 施工図作成…設備施工図の作成、施工管理など
・ 設備設計者…建築物の設計にともなう企画立案、設計監理など
・ 建築管理担当…開発プロジェクトの企画~施工など
・ 施設設備に関する機械施設整備業務…企画立案、設計、工事監理など
・ 設計・施工管理の技術系総合職…ハウスメーカーでの設計、施工管理など
・ BMIオペレーター…建築現場の仮設足場のモデリング、製図、積算など
・ 建築士の受験教材・教材企画開発職…講座や教材の改訂、模試作成、講師など

このように、建築設備士資格は、設備設計のほかに、プロジェクトの企画立案や施工管理、工事監理など、さまざまな仕事に携われます。年収は企業の規模や業種によって異なりますが、年収400万円以上を提示する企業が大半を締めています。

 

■建築設備士を取得するメリット

建築設備の配置などを設計するにあたり、建築設備士がいなくても設計することは可能です。それに加えて、建築設備士の助言に対する強制力や法の規制もありません。

一見すると建築設備士の需要は低く見えますが、建設設備の高度化と安全性の意識が高くなっています。 そのため、建築設備士は重要な資格と位置づけられており、建築設備の設計に携わっている方は建築設備士を取得するメリットは大きいでしょう。

また、建築設備士の助言で建物の品質が上がるうえに、確認申請書といった公的な書類にも明記できます。公に品質の高い建築物と認められることも、建築設備士のメリットの1つです。

建築設備士を取得し、4年以上の実務経験を積むと、実務経験なしで1級建築士を受験することが可能です。

設備設計1級建築士においては、助言業務も実務経験として認められるため、1級建築士取得の際には一部科目が免除されるといった優遇措置があります。

また、5年以上の実務経験で防火対象物点検資格者の受験資格が得られるうえに、建築設備点検検査資格者の試験科目の一部免除と、さまざまな資格の取得で優遇措置が受けられます。

それに加えて、1年以上の実務経験があれば、建設現場に配置する専任技術者と主任技術者と認められます。建築設備士がいる企業の評価が上がるなど、建築設備士の有資格者は多くの建設会社で求められる人材になれるでしょう。

 

■まとめ

建築設備士は空調や電気、上下水道といった建築設備のスペシャリストとして、建築士に助言する立場になれる資格です。建築設計に携わりませんが、建築設備と建築設計の高いレベルの知識が求められます。建築設備の機能が高度化していることもあり、安全性と品質を高めるために建築設計士の助言が不可欠です。

建築設計士の年収は500万円~800万円と比較的高く、さまざまな企業で求められる人材になれます。また建築士などの関連資格の取得も優遇されるため、建築設計士を取得するメリットは大きいでしょう。

また、建築設備士を取得したあとの就職や転職で不安がある方は、現キャリのキャリアアドバイザーにぜひご相談ください。

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この記事を書いた人

ベスキャリ建設 編集部

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