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土木施工管理の気になる年収とは?資格による年収の違いと年収アップ方法

更新:2025-02-11

土木施工管理の気になる年収とは?資格による年収の違いと年収アップ方法

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土木施工管理は土木工事の現場を管理する職業で、施工方法などの幅広い知識が求められます。工事の種類ごとに施工管理が存在しますが、土木施工管理は比較的平均年収が高いとされています。土木施工管理として年収アップを狙うには、経験を積むことに加え、資格やスキルを身につけることも大切です。今回は、土木施工管理の平均年収や、土木施工管理で年収を上げる方法を説明します。

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■土木施工管理技士の年収はどれくらい?

施工管理、および土木施工管理技士の平均年収について見ていきましょう。

 

◇施工管理の平均年収は他業種よりも高い

施工管理の求人情報をもとにしたデータによると、正社員の土木施工管理の平均年収は488万円です。厚生労働省のデータにおける、全業種の年収の中央値は400万円ほどであり、土木施工管理は比較的年収が高い職業といえます。

一方、実際の施工管理の年収を調査したデータによると、正社員である施工管理全体の平均年収は約620万円です。施工管理の年収は年齢や経験に比例する傾向があるため、実際の年収は年齢などの条件で差が出ることが一般的です。

 

◇土木施工管理の平均年収

工事の種類ごとに施工管理がありますが、主流である建築施工管理と比べ、土木施工管理の年収は高くなっています。前述の施工管理の年収を調査したデータによると、土木施工管理の平均年収は約613万円、建築施工管理は約609万円です。

土木施工管理の平均年収が高いのは、公共工事が中心で、需要が安定していることが要因と考えられます。公共工事は景気や世間の動向の影響を受けにくいため、建築施工管理などの民間工事を基本とする種類の施工管理にはないメリットといえるでしょう。

なお、土木施工管理も他の業種と同様に、東京や大阪といった都市部で年収が高い傾向にあります。ただし、土木工事はインフラ整備が中心ということもあり、地方でも都市部と変わらない給与を得られるケースもあります。

 

■土木施工管理技士の1級、2級で年収に差はある?

土木施工管理技士は現場に配置しなければならない技術者の資格要件であるため、年収アップや転職で有利になります。土木施工管理技士の1級と2級の違い、1級の年収が高い要因について見ていきましょう。

 

◇土木施工管理技士の1級、2級の違いとは?

土木施工管理技士とは、土木工事の施工管理の知識を証明できる国家資格です。施工管理技士には1級と2級があり、携われる工事の規模が異なります。

1級土木施工管理技士を取得していると、特定建設業の監理技術者や主任技術者として認められます。特定建設業とは、発注者から直接請け負う工事1件の工事代金が4,000万円以上(建築一式工事は6,000万円以上)の下請契約を締結する際に必要となる許可のことです。

一方、2級土木施工管理の保有者は、一般建設業の主任技術者として認められます。一般建設業とは、特定建設業の要件を満たさない工事で必要となる許可のことです。2級土木施工管理が携われるのは小規模な工事現場に限られますが、1級土木施工管理は大規模な現場の施工管理を務められます。

 

◇1級土木施工管理技士の年収が高くなる理由

結論からいうと、2級土木施工管理技士よりも1級土木施工管理技士のほうが、年収は高くなります。

監理技術者と主任技術者の仕事内容はほぼ同じですが、監理技術者には下請業者への指導および監督が求められます。大規模な現場になるほど仕事は複雑になるため、高度な監理能力が必要です。難しい仕事に携わるからこそ、1級土木施工管理の年収が高くなるのです。

また、土木施工管理技士資格の保有者は、公共工事の入札業者を審査する経営事項審査での加点対象となります。

2級土木施工管理技士の加点は2点にとどまりますが、1級土木施工管理技士の加点は5点です。さらに、監理技術者講習を修了し監理技術者資格者証の交付を受ければ、加点を6点に上げられます。

1級土木施工管理技士の有資格者は雇用するメリットが大きく、企業側は好待遇を与えることが一般的です。そのため、1級土木施工管理技士の平均年収は400~700万円と、他業種よりも高くなっています。1級土木施工管理技士を取得し、監理技術者として実際に働く方のなかには、年収1,000万円を超えるケースもあります。

2級土木施工管理技士は実務経験が少なくても取得できることから、平均年収は400万円前後です。とはいえ、資格を取得すれば主任技術者になれるため、無資格よりも待遇は良くなるでしょう。

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■土木施工管理として年収を上げる方法

土木施工管理として年収を上げるには、以下のことを実践しましょう。

 

◇土木施工管理技士資格を取得する

先に述べたように、土木施工管理技士は年収アップに直結する資格です。

2級土木施工管理技士の第一次検定は年齢以外の受検資格はなく、未経験でもすぐに受検できます。第二次検定の受検は所定の実務経験が必要になるため、まずは実務経験を積むことに集中しましょう。

さらなる年収アップを希望するなら、監理技術者になれる1級土木施工管理技士の取得を目指しましょう。1級土木施工管理技士の第一次検定に合格すると、「技士補」の資格が与えられ、監理技術者の補佐を務められます。監理技術者の補佐として実務経験を積むことで、第二次検定の受検資格を得ることが可能です。第一次検定の合格に有効期限はないため、いつでも第二次検定を受検できます。

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◇実務経験を地道に積む

そもそも、施工管理は資格がなければできない仕事ではなく、経験や能力がものをいう世界です。つまり、施工管理技士資格を取得すれば必ず年収が上がる、というわけではありません。

年収を上げるには、施工管理技士資格で主任技術者や監理技術者になり、身につけた知識を十分に活かすことが大切です。専門的な技術者として現場に従事し、施工管理の業務で活躍することで、年収も自然とアップするでしょう。

 

◇CADのスキルを身につける

1級土木施工管理技士の取得も年収アップに有効な方法ですが、さらに年収を上げたい場合はCADのスキルを身につけましょう。建設現場もIT化が進んでおり、CADは施工管理に必須のスキルといわれています。

施工管理にCADのスキルが必要とされる理由は、図面のやりとりが紙からインターネットに変わったことです。図面をインターネットでやりとりする際には、CADで図面をデータ化する必要があります。また、設計図を施工図に書き換える際も、CADを使用することが一般的です。

CADのスキルがある施工管理者がいるだけで、関係者との連携がスムーズになり、業務の効率化につながります。そのため、CADソフトを操作できる施工管理者の需要が高まっている状況です。

なお、1級土木施工管理技士とCADの知識は、建設コンサルタントの仕事にも役立ちます。施工管理からのキャリアアップを目指す方は、CADの勉強をするとよいでしょう。

 

■まとめ

土木工事の現場を統括する土木施工管理は公共工事が多く、大規模なプロジェクトになることが一般的です。そのため、ほかの施工管理と比べて年収が高い傾向にあります。1級土木施工管理技士を取得すると監理技術者になることができ、さらなる年収アップも期待できます。

2級土木施工管理技士も、無資格よりは良い待遇であることが多いでしょう。また、土木施工管理技士に加えてCADのスキルを身につけておくと、年収アップやキャリアアップにつながるチャンスが広がります。

土木施工管理の仕事に興味がある方は、アドバイザーにご相談ください。

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この記事を書いた人

ベスキャリ建設 編集部

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