建設業でよく見聞きする「BIM/CIM」とは?両者の違いと導入の効果

2021-09-09

  • 業界あれこれ

建設業の世界で、「BIM/CIM」というキーワードを目にする機会が増えています。長らく建設業で働く方にとって、BIMとCIMとは何なのかという疑問を持つ方も少なくないでしょう。

BIM/CIMは新しい建設プロセスであり、導入することでミスや手戻り防止、工期の短縮などの効果が期待されています。

今回は、BIMとCIMの概要、両者の具体的な違い、BIM/CIMの導入で得られる効果やメリットなどについて解説します。

 

■BIM・CIMとは?

BIM・CIMとはどのようなものなのか、その概要を見ていきましょう。

 

◇BIMとは?

BIMとは、ビルディング・インフォーメーション・モデリング(Building Information Modeling)の略で、計画段階から3次元モデルで情報共有しながら建設を進める、新時代の建設プロセスです。

BIMではICTを活用することで、計画・調査・設計・施工・管理の各段階で正確な情報を共有できます。その結果、ミスの減少や工期短縮など、建設生産・管理システムの効率化・高度化につながることが期待されています。従来の建設現場では紙を使った情報共有が一般的でしたが、BIMでは3次元モデルのデータを活用するため、ペーパーレス化の実現も可能です。

BIMはアメリカで生まれた概念で、すでに欧米を中心に普及が進んでいます。日本では、2010年頃から国土交通省により提唱され始めました。

 

◇CIMとは?

CIMとは、コンストラクション・インフォメーション・モデリング(Construction Information Modeling)の略称です。BIMと同様に、3次元モデルを関係者で情報共有し、建設生産システムの効率化・高度化を図ることを目的としています。

2012年に国土交通省により提言されたCIMは、おもに道路や水道、電力といったインフラ整備の土木工事で用いられる概念です。

 

■BIMとCIMの具体的な違いとは?

日本では、国土交通省が「BIMを建設分野、CIMは土木分野の概念とする」と提唱したことから、もともと2つを区別していました。

しかし、BIMとCIMは規模や対象が異なるだけであり、いずれもコンピューター上で3次元モデルを組み立て、情報共有しながらプロセスを進めるという技術はほぼ同じです。実際、土木分野のCIMは日本独自の概念であり、海外では建築も土木もBIMと定義しています。

その結果、国際標準化の流れを踏まえ、国土交通省は2018年に建設の3次元化の総称として、「BIM/CIM」と名称を統一しました。「BIM/CIM推奨委員会」も発足していることから、今後はBIMとCIMを同じ概念とする流れになるでしょう。

 

■BIM/CIMの導入で期待される効果

BIM/CIMの導入で期待される変化、効果としては次のようなものが挙げられます。

 

◇生産性の向上

3次元データを活用するBIM/CIMを導入することで、建設生産・管理システムにおける生産性の向上が期待されます。

具体的に生産性の向上につながるのが、3次元データを活用した生産方式によるフロントローディングや、コンカレントエンジニアリングです。

 

・フロントローディング

フロントローディングとは、設計・施工などの初期の工程に負荷をかけ、作業を前倒しで進める手法のことです。プロジェクトの初期段階で問題改善を図ることで、後々の仕様変更や手戻りを防ぎ、品質向上と同時に工期短縮化が期待できます。

BIM/CIMでは3次元モデルを活用するため、従来のように模型を作成する必要がなくなり、早い段階でスムーズかつ正確に問題点の発見や改善を行なえるようになりました。

 

・コンカレントエンジニアリング

コンカレントエンジニアリングとは、製造業などで開発プロセスにおける複数の工程を同時進行し、部門間で情報共有しながら進める手法のことです。コンカレントエンジニアリングにより、開発期間の短縮、コストの削減効果につながります。

 

◇生産性の向上による働き方改革

土木分野ではICT施工(i-Construction)の導入により、測量・施工・検査などの工程でICT(情報通信技術)が活用されています。近年ではドローンを活用した3次元測量、ICT建機による施工など、人の手を使わない施工も可能になりました。

建設業界は3K(きつい・汚い・危険)のイメージが根強く残っていますが、ICT施工の拡大により環境の改善も期待できるでしょう。

また、BIM/CIMでは3次元モデルで情報共有ができるため、従来のような紙での関連資料作成が必要なくなることも働き方改革につながります。

 

◇関係者の合意形成が迅速になる

特にインフラ整備では、関係者の数が膨大になるため、関係者の合意形成が不可欠です。

BIM/CIMによる3次元モデルのシミュレーションや仮想体験を活用すれば、施工の構造や完成までの手順などを可視化できます。設計段階で可視化したデータを共有し、施工業者の意見を反映することで、合意形成がスピーディーになるでしょう。

着工に向けた準備がスムーズに進むため、完成までの期間短縮にもつながります。

 

◇維持管理の効率化

BIM/CIMではデータを一括管理し、関係者間で情報共有・活用を行ないます。維持管理段階においても、BIM/CIMのあり方を活用することで、構造物のモデルを直感的に検索することが可能になります。

 

■まとめ

BIM・CIMとは、設計段階から3次元モデルを用いることで、関係者間で情報共有しながら建設を進める新しいプロセスのことです。以前は、「建設分野はBIM・土木分野はCIM」と区別していましたが、現在では国際標準化にならい「BIM/CIM」と名称を統一しています。

BIM/CIMを導入することで、生産性の向上にともなう働き方改革・関係者間の意思決定の迅速化・管理維持の効率化などの効果が期待されます。また、ペーパーレス化やICTを活用した人の手を使わない施工、工期の短縮化など、長時間労働と危険な作業からの解放にもつながるでしょう。

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