建設現場の作業に年齢制限はある?高齢者が働きやすい環境作りの方法

2021-05-06

  • 業界あれこれ

建設現場は高所作業や屋外に近い環境など、体力が求められる仕事です。実際の建設現場では高齢の作業員も働いていますが、危険性が高い労働環境ゆえに、年齢制限はあるのでしょうか?高齢とはいえ、ベテランの作業員は現場にとって大切な戦力のため、高齢者が働きやすい環境を整えることが求められます。

今回は、建設現場の作業における年齢制限、高齢者に配慮した職場環境を作るポイントについて解説しています。

 

■建設業界における年齢制限

結論からいうと、建設現場の作業員において明確な年齢制限はありません。

ゼネコンなどの大企業で勤める社員の場合、60歳程度の定年制度が設けられています。しかし、知識と経験のあるベテラン社員を活かすため、定年齢を65歳や70歳などに引き上げる動きが広がっている状況です。

建設業界は人手不足ということもあり、高齢のベテラン作業員は現場を支える貴重な存在です。70歳代で働く作業員も決して珍しくありません。

高齢の作業員の魅力は、現場経験が豊富で高いスキルやノウハウをもっていることでしょう。しかし、健康面の問題や体力の衰えなど、安全管理で不安な面があることも事実です。

 

■建設現場で働く高齢作業員に対する制限

高齢の作業員が働くことに対する年齢制限はありません。しかし、危険性が高い作業に限り、年齢制限を設ける動きが進んでいます。そこで、高齢の作業員に制限する作業と、作業する際の安全面の対策を見ていきましょう。

 

◇高所作業の制限

高所作業は地上から2メートル以上の場所の作業を指します。高所作業は労働安全衛生法により18歳以上にならないと認められないという年齢制限がある一方、年齢の上限を定める法規制はありません。

しかし、高所作業はとりわけ危険を伴うため、多くの現場では高齢者に対して高所作業をさせない、またできるだけやらせないといった制限を設けています。

とはいえ、高齢の作業員は、高所作業において高い技術と技能をもち、かつ経験値も高く現場のことをよく知っています。新人の作業員と比べ、効率的に作業できるのが高齢の作業員の強みです。

高齢の作業員に高所作業をさせる場合は、安全帯の使用を徹底することが大切です。そのほかに、健康診断や作業前の健康チェックで、当日に作業できるか判断しましょう。

 

◇高齢作業員に対する特別教育

高齢作業員を対象に、特別教育を実施する企業もあるようです。加齢による心身への影響を伝えることで、事故を未然に防ぐ効果が期待されています。また、特別教育を受講していない場合、現場の入場を制限する措置を講じ、受講を促す対策も行われています。

 

■高齢の作業員が働きやすい環境作りのポイント

高齢の作業員を抱える建設現場において、事故防止と働きやすい環境を作る方法を見ていきましょう。

 

◇転倒災害防止対策

高齢になると平衡機能が低下し、身体のバランスがとりにくくなります。転倒や墜落の災害が起きやすくなり、最悪の場合は死亡事故につながりかねません。東京労働局の「50歳以上の死亡者の業種別構成」データによると、建設業界における50歳以上の転倒や墜落による死亡災害は、全体の約4割を占めています。

高齢者の転倒を防ぐため、段差の解消や滑り止め、手すりの設置などの設備を整えましょう。

また、4S運動(整理・整頓・清掃・清潔)の徹底も、働きやすい環境作りの一つです。床にあるものに足をとられたり、水や油で滑ったりして転倒する危険性があるためです。

万が一災害が起きてしまった場合は、具体的な事故の状況を周知しましょう。転倒があった箇所をリストアップし、チェックリストで点検するのも効果的です。また、事故防止の掲示物の文字を見えやすいように大きくする、作業場の照明を明るくするなどの対策も必要になります。

 

◇筋力低下・姿勢の配慮

加齢で筋力が衰えるため、加重のかかる作業に配慮する必要があります。例えば、強い筋力が必要な作業を減らす、重量物の取り扱いはフォークリフトや動力運搬機械などの補助機器を使用するなど、身体に負担をかけない配慮が必要です。

また、前屈姿勢になる作業を減らすため、高さが調節できる作業台を使用すると効果的です。上腕を偏り高く上げる作業、膝を折る作業、背伸びといった作業姿勢を減らすことで、ケガの防止につながります。

 

◇作業時間の配慮

高齢の作業員に対して作業時間を減らし、体力的に無理なく働ける体制作りも必要です。

半休や早退を可能にする、夜勤日数を減らす、交代勤務による夜勤後は十分な休日を与えるなどの対策が挙げられます。また、注意や集中が必要な作業は短時間にする、作業スピードを自分のペースでできるなどの配慮が必要です。

 

◇暑さ・寒さへの配慮

高齢になると、暑さに対する体温調節機能が低下する一方、寒さに対する心理的負担が大きくなります。

高齢者は暑さを感じにくいため、熱中症を発症するリスクが高くなるのです。夏場はWBGT指数を活用した熱中症の予防に務め、指数に基づく作業強度、作業量、作業時間を決めることが大切です。また、作業の休止時間、休憩時間も確保しましょう。

冬場の作業においては、防寒具の着用、年齢や健康状態に応じて作業時間を減らすなどの対策が必要です。

 

◇健康保持の促進

定期的に健康診断を実施し、病気の予防や身体機能維持や健康に対するアドバイスを受けさせましょう。高血圧症や糖尿病、心肺機能、肝機能異常などの診断を受けた作業員は、健康保持の配慮が特に必要です。

また、病気で休職した作業員の復職を促すため、職場適応訓練やリハビリ出勤などを実施しましょう。身体の状態に応じた勤務時間や、通常の業務と異なる軽作業など、負担のかからない作業ができるように配慮することが大切です。

 

■まとめ

高齢の作業員は、人手不足の建設現場を支える貴重な存在です。建設現場で働くことに対する年齢制限はありませんが、高所作業や身体に負担がかかる作業をさせない、または減らす必要があります。高齢の作業員が働きやすい環境作りは、転倒防止対策、暑さ・寒さの対策、作業時間の配慮、健康保持が挙げられます。これらの対策を講じることで、貴重な戦力である高齢の作業員が気持ちよく働けるようになるでしょう。

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