建設現場の熱中症は危険!建設現場で実施すべき熱中症対策&グッズ

2021-04-15

  • 業界あれこれ

屋外で作業する建設現場は、熱中症の危険性が高い環境にあります。熱中症による死亡者は建設業界で特に多いため、徹底した熱中症対策が必要です。近年の建設現場において、暑さ指数などのデータを用いた熱中症予防対策もおこなわれています。

今回は、熱中症になるメカニズムと体への影響、建設現場の熱中症対策、建設現場で役立つ熱中症対策グッズについて紹介します。 

熱中症が起きるメカニズム、熱中症が建設築現場にもたらす悪影響を見ていきましょう。

 

◇熱中症が起きるメカニズム

体を動かすと体内で熱が作られ、体温が上昇すると自然に汗をかきます。体温が高くなると汗をかくのは、発汗の熱放散により体温を下げる働きがあるためです。

気温や湿度が高い環境で体を動かし続けると、さらに熱が作られて汗をかきます。次第に体内の水分と塩分が減ることで汗の量も減り、熱放散による体温調節ができず、体に熱がたまることが熱中症のメカニズムです。

熱中症の症状は、めまいや筋肉痛からはじまり、頭痛、吐き気、倦怠感、意識障害、けいれん、手足の運動障害などがあります。熱中症の症状は順を追って悪化するため、早めの対応が求められます。

 

◇建設業は熱中症の死傷者数が多い

建設現場は屋外作業が多いため、熱中症が起こりやすい環境です。職場の熱中症が原因による死傷者数は、建設業が常に最上位をキープしている状況にあります。

熱中症による死傷者が多いのは7月と8月、事故が発生する時間帯は11時台、14~16時台が多いというデータがあります。2019年の熱中症による死亡災害の事例によると、体調不良を訴えてから休憩したものの、回復せずに亡くなったケースもあります。

しかし、近年では建設業の熱中症対策が進んでおり、その成果が数字に表れはじめています。熱中症が原因の死傷者数は、全業種のうち建設業が常に1位でした。しかし、厚生労働省の令和2年のデータによると、過去10年で初めて、製造業が建設業を上回ったのです。

ただし、建設業において、熱中症による死傷者が多いことだけが問題ではありません。熱中症で意識を失って転倒してケガをする、高所からの墜落、運転中の交通事故など、二次被害が出るケースもあるためです。熱中症による健康被害や死亡リスクだけでなく、ほかの危険性があることも考慮しなければなりません。

 

■夏に備える!建設現場の熱中症予防対策

建設現場で実際におこなわれている、熱中症の予防対策について紹介します。

 

◇WBGT値(暑さ指数)の活用

当日の気温を気象情報でチェックするほかに、気温、湿度、風速などを数値化する、WBGT値(暑さ指数)の活用が進んでいます。

WBGT値とは、気温・湿度・輻射熱と人の熱バランスに影響を及ぼす温度の指標です。WBGT値の数値が高いほど、熱中症のリスクが高いと判断できます。

WBGT値は、黒に塗装された空洞の球に入った温度計で計測する「黒球温度」、温度計に水で湿らせたガーゼを巻いて測定する「湿球温度」、通常の温度計の「乾球温度」をもとに算出されます。気温・湿度・輻射熱のなかで気温よりも湿度に重点を置いており、同じ気温でも湿度が高いほどWBGT値が高くなります。

熱中症予防対策として、熱に順化している人、いない人に分け、身体作業強度(代謝率レベル)に応じたWBGT基準値が設定されています。熱の順化とは、暑さに慣れているかどうかを指す言葉です。

 

◇作業環境などの管理

測定したWBGT値がWBGT基準値を超える可能性がある場合、WBGT値の低減を図ることで熱中症を予防します。WBGT値の低減対策として、熱を遮る屋根や遮光ネット、冷房や大型扇風機などの設置が推奨されています。

測定したWBGT値がWBGT基準値を超える可能性がある場合、WBGT値の低減を図ることで熱中症を予防します。WBGT値の低減対策として、熱を遮る屋根や遮光ネット、冷房や大型扇風機などの設置が推奨されています。

また、休憩を1時間に1回とる指示、高温多湿でおこなう作業の時間短縮も、熱中症予防対策の1つです。

 

◇作業員の健康管理

健康チェックシートの記入、職長による健康状況の聞き取りなど、作業員の健康管理も重要な熱中症予防対策です。熱中症が起きやすい天候や気温の場合、現場監督や職長は、現場内の巡回でWBGT値をこまめに測定することも重要です。

また、脱水状態を尿の色でチェックするケースもあるようです。トイレ内に尿の色ごとに水分補給する目安を掲示し、水分補給、塩分補給を促しています。

 

■建設現場で役立つ熱中症対策グッズ

熱中症になる前に汗を大量にかくため、ナトリウム不足を補うことが重要です。スポーツドリンクや経口補水液、塩分を含んだタブレット、飴などを休憩室に用意しておくといいでしょう。熱中症になった場合に上昇した体温を下げるため、保冷剤を冷蔵庫にストックしておくと重症化を抑えられます。

また、暑い環境でもなるべく快適に過ごせるよう、作業服を工夫することも熱中症予防に必要です。

例えば、ファン付き作業服は、暑い夏でも快適に作業できる人気のアイテムです。現在では従来のベストや長袖に加え、つなぎタイプも販売されているようです。また、ベストのポケットに保冷剤を入れ、体を冷やせるアイスベストというアイデアグッズも熱中症予防に役立つでしょう。

吸汗速乾や接触冷感のシャツを肌着にすると、汗をかいてもベタつかないので快適に過ごせます。また、ヘルメットの蒸れを防ぐ、ヘルメットインナーキャップも接触冷感素材や消臭効果のあるタイプがおすすめです。

建設業で役立つ熱中症対策グッズを取り入れ、暑い夏でも快適に過ごしましょう。

 

■まとめ

熱中症は暑い環境に長くいることで、水分と塩分の不足により体温調節ができず、体内に熱がこもることで起こります。めまいや筋肉の硬直からはじまり、頭痛、吐き気、けいれん、手足のしびれなど症状が悪化するのが特徴です。

建設業は全業種のなかで、熱中症による死傷者がずば抜け多いため、熱中症予防対策が欠かせません。WBGT基準値を活用した現場全体の熱中症対策に加え、専用のグッズによる個人の対策も必要です。熱中症は命を脅かす可能性があるため、甘く見ることなく、しっかりと対策を講じましょう。

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